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パジェロミニの正しいホーン交換。

会社を解雇されるので、その前にやっておかないとならないことがあった。会社の人のパジェロミニのホーン(クラクション)交換。来週末には当方はもう居ない人になっているので、今週末がギリギリのところ。晴れたしやりますかということで昼から作業を開始してみたり。

素材はこれ
DSC03618.jpg

リンク先は禿自動車に該当する車種が見当たらなかったのでそれっぽいのを貼り貼り。なんでもパジェロ誕生何周年記念だかの車で、ヘッドライトにキセノンを使ったりしているレアものの車種らしい。


1.作業手順

軽自動車は得てしてホーン交換の作業スペースが狭く、ホーンなどという保安部品はつけられるスペースがあればそこに無理矢理つけるというような思想が見え隠れする。
このパジェロミニも例外に漏れず、フロントグリルの内側、運転席側ヘッドライトのすぐ右下に取付けをされている。

どうあがいてもフロントグリルとラジエータの間に手を入れるスペースがないので、作業しやすいように手順を逆に辿っていくと
 ホーン交換
   ↓
 フロントグリル取り外し
   ↓
 グリルガード取り外し
   ↓
 サイドパンバー取り外し
という順序になる。要はホーン交換をしたければまずはパンバーを外しなさいということだな。


2.必要な工具

 ・ラチェット(8mm、10mm、12mm)同口径のメガネレンチもあるとなおよい。
 ・プラスドライバ
 ・マイナスドライバ
 ・圧着(ケーブル加工用)
 ・カッター(ケーブル加工用)
他にリジットラックなどがあればなおよい。


3.サイドバンパー取り外し

ホーン交換の中で一番手間がかかる作業。基本的にボルト位置などはシンメトリーなので、左右に同じ作業を施すこと。

サイドバンパーを外すためには、インナーフェンダー(タイヤハウス)内のボルトを外さなければならないが、この際タイヤが邪魔になるようであれば、ジャッキアップしてタイヤを外すのが賢明。ジャッキアップ、リジットラック掛けの後にインナーフェンダーを外す。

今回はリジットラックを忘れてきたので、ジャッキアップの後、外したタイヤをハブの下へ入れることに。ジャッキが外れた時のことを考えるとあまりお勧めできる方法ではないのでよい子のみんなはちゃんとリジットラックをかけること。お兄さんとの約束だ。

ともあれまずは見た目に分かるところからボルト外し。

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グリルガード下部の延長線上に位置する場所にあるボルトを取り外し。

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ポジションランプ・ターンシグナルのコンビ灯を取り外し。写真にはないが、繋がってるハーネスも外すこと。

見えるところの次は見えないところのボルトを外す。基本的に見えないので、ここからインナーフェンダー内の作業になる。

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サイドバンパーのすぐ裏にあるプラスチックのリベット2箇所を外せば、なんとか中に手が入るので、この部分のリベットを取り外し。

青丸の部分は真ん中を押して外すタイプだが、固着している場合があるので壊す覚悟で外す。てか壊してきた。壊してもディーラー行けば売ってくれるし、最近であればカー用品店にも売ってるので、もし壊したらこれを買ってくるとok。

赤丸の部分は真ん中がプラスドライバーの形状をしているので、写真の通りに取り外し。ただし、裏から押さえないとスカるので、マイナスドライバーを突っ込んでテンションをかけると外しやすい。

DSC03626.jpg
インナーフェンダーが外れたら、フェンダーとサイドバンパーに取り付けられているボルトを外す。ロングソケットを使うと外しやすい。

DSC03628.jpg
さらにレインフォースとおぼしき部品ともボルトで取り付けられているので、これも外す。インナーフェンダー側からはまずラチェット、レンチは入らないので、

DSC03629.jpg
ターンシグナルを取り外した穴からロングソケットを使って外すと楽。

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次にグリルガードの根元にあるボルトを外すのだが、その前に爪でメクラ用のパーツが被さっているので、外すこと。これがまた強固に刺さっているので、爪を折っちゃう勢いでやってください。漏れは折りました。ツメは1本でも残ってりゃ、後から嵌めても支障はないので、ビビらず折りましょう
ちなみに写真は外してしまった後に撮影。撮影失念しておりました。失礼。

なお当方の行った作業ではボルト(ネジ?)が錆びてネジ山もない状況で外すのが不可能状態。なので、この部分のバンパー樹脂を切断して取り外し。

DSC03634.jpg

だって

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こんなんなってんやもん。
もしこうなった人がいるなら、当方のようにパンバーのホール部分をニッパ等で切断するとよいでしょう。たかがネジ一本止まってないくらいで脱落するような部品じゃありません。

あとは止まっているボルトはないのでサイドバンパーを外す。左右とも外し終わると以下のような状態になる。

DSC03630.jpg


4.グリルガードの取り外し

グリルガードは4本のボルトで止まっているのでこれを外す。基本的にボルト位置などはシンメトリーなので、左右に同じ作業を施すこと。

DSC03635.jpg
この部分と

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この部分。

ただこの車種はフォグがついており、台座がセンターバンパーにボルト止めされているので、これを外さねばグリルガードが外れないことに。

DSC03637.jpg
台座のカバーを外し、

DSC03638.jpg
実際にセンターバンパーに止められているボルトを2本外す。左右で合計4本。
ちなみに写真を見てお分かりのようにサビ錆に錆びているので、ボルトを折りたくなければ予めクレ556等を吹いておくと吉。漏れは折った。ボルト折るなんて触媒カバーのボルト以来だぜよ。

この後実を言うとフォグに繋がっているハーネスを外して作業をしやすくしようと思っていたんだが、どうにも手の届かないところにて結線されている模様。

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センターバンパーの裏、ナンバープレートの左横にあり、グリルの上から覗くとこんなところに。センターバンパーを外す予定はないので、結線したまま作業続行。

DSC03642.jpg
フォグのケーブルをやや引っ張り出してこのような状態に。


5.フロントグリルの取り外し

フロントグリルは爪でのみ止まっているが、マイナスドライバーでこじらなければ外れないような形状になっているので注意。

DSC03662.jpg
丸で囲んだ部分に爪がある。青丸の部分だけは爪が横方向についているので要注意。

爪を外せば理論上はフリーになるのだが、固くハマっているのでビビらずに思いっきり外してやる。ゴリゴリ言うけど気にしない。それが三菱クオリティ。

DSC03648.jpg
外せばこのような状態に。赤丸の部分にホーンが確認できる。


6.ホーンの取り外し

軽自動車のホーンは得てして1つしかついていないものだが、社外のホーンは2つセットで売っている場合が多く、2つつけたければハーネスを分岐してやる必要がある。

元来であれば電源容量の問題もあり、バッテリから電源を取った後リレーを組んでやりたいところだが、予算をかけたくないので素直に純正ハーネスから分岐してやることに。容量足りなかったらヒューズのアンペア上げてくださいって感じですか。危険だけどホーン程度だったらなんとかなるんじゃないかな。

純正ホーンを外すと仰々しいハーネスっぽいものが刺さっているように見えるが、
単にゴツい防水加工をしたギボシ端子なので、なにも考えることなくスポスポと取り外し。

そこへ拙宅でかなり余剰になっている分岐端子を差し込んで終了。

DSC03649.jpg

ホーンにGNDがあるのかどうかよく分からんが、
 ・青=+
 ・緑/黒=-
として配線。結果鳴ったので合っているのだろうと作業を進める。

ちなみに当方はこの段階でケーブルを2本作成。というのも、社外ホーンのコネクタは平型ギボシのオスであるので、純正コネクタの丸型ギボシとは形状が合わない。故に「丸型ギボシオス-平型ギボシメス」の変換を作成した次第。同時に助手席側へホーンを取り付けるのであれば長さが足りないので延長ケーブルの意味も含めている。

その後、上記にあるようにこの段階でホーンが鳴るのかを確認しておくこと。1つ繋いで鳴らし、2つ繋いで鳴れば問題がないはずなので作業を進めること。もし鳴らなければ電源容量の関係もあるので、車に詳しい人に相談するか自力でリレーを組み込むこと。

確認後実際に車に取り付けるのであるが、いかんせん社外の大きなホーンを純正の取り付け穴を利用しつつ取り付けるとなうと場所が限られてくる。場所的には左右ヘッドライト下部がベターであると判断。取り付け確認をするがステ-の長さが足りない。

DSC03652.jpg

距離的にはホールとホールの間が10cm以上あるステ-であれば問題なく取り付け可能と判断。たぶんホーンの取り扱い説明書には「ステ-は取り外さないでください」とか書いてるのであろうが、そんなの守ってたらいつまで経っても取り付けできないので、素直にホームセンターで10cm以上あるステ-を購入、交換。

DSC03654.jpg
倍ほど長さが違うが、こうでもしないと取り付け不可。実際に取り付けるとこのような感じに。

DSC03655.jpg
ホーン開口部の角度にこだわりがあるのであれば、各自で調整のこと。
運転席側は純正取り付け穴で構わないが、助手席側はそういった穴がないのでラジエータの電動ファン取り付け穴へ共締めで解決。

DSC03657.jpg
こちらは確実に開口部の角度を調節しないと塞がるので、各自で調整のこと。

取り付けが済んだら最後にもう一度ホーンが鳴るかの確認。問題なければ、外したのと逆の手順で取り付けていけばok。ただフロントグリルの取り付けは爪が大杉なので要注意のこと。ホーン取り付け部はサイドバンパーの裏なのでどこにも干渉はせず。

ホーン交換したい方は以上を参考にしてください ノシ

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Comments [6]

No.1

いやぁ、良くやるね~~。
こんなめんどいことやりたくない。
おじちゃん、自動車整備士にでもなったらいいんでは?

No.2

きっとGW中にはC34ステのバンパー・フェンダー交換の写真がうpされるでしょう。

整備士ねぇ。。。趣味の部分もたぶんにあるので、
これが仕事となったらかなり辛いかも。

No.3

ホーンがかすれて鳴りが悪かったため、ついでにダブルホーンにしました。
交換に際し『moro-qさんのブログ』が大変重宝しましたm(_ _)m。
 当初、ラジエーターグリルだけを外せないか検討しましたが、爪の位置やグリルガードとのスペースを見ると、やはり地道に一つずつ外していくより他にないようでした。
 長めのステーが要ることが書いてあったので、前もってパーツ屋さんで購入できたし、特に爪の位置は大変参考になりました。これが分からなければ、結構たくさん爪を折ってしまってダメにしていたことでしょう。フォグランプを台座から外す手順は要らないのではないかと思っておりましたが、どの工程も不要なものはありませんでした。このネジがやはり強固に錆びついていたため、ご指摘の如く556を使った上、ネジ切りのように180°回して90°戻す感じで緩めました。
途中、左側のホーンまで伸ばす結線はφ1.25mm2のスピーカーコードを使いましたが、これがラジエーターの前を這うため、コードブラケットが必要となり、買いに行った以外は全く無駄な時間を取られず、とても分かりやすく記載されていたおかげです。
 有用な前情報があったので、延べ2時間半、予想よりずっと早くできました\(^o^)/。
 どうもありがとうございましたm(_ _)m。

No.4

参考になったのであれば幸いです。他車種もちまちまいじってはいるのですが、なかなか更新する気力がなかったり。また別車種で参考になることがありましたらご利用くださいませ。

No.5

パジェロミニ乗りで車いじりの勉強中の者です。フロントグリル交換の参考でいろいろ探してたどり着きました。写真付きでわかり易くて、自分でもやれそうです。

No.6

大変参考になりました。
面倒なのはいやなので、バンパーをはずさずに何とかならないかなと思案思案
結果、①フォグランプの配線をランプを分解してはずし ②グリルをプログどおり10か所はずし ③手前に引いて下部に引き下げ ④ライト上のフェンダー部からグリルを気をつけてはずす(塗装をいためないように養生テープを張っておく) ⑤あとはプラスチック脚部を折らないようにはずす 
以上で何とかなりました。
若干乱暴なやり方でしたが、古い車なので気にしないでやりました。
Wホーン(リレー付)、グリルの交換完了です。
(追記)
グリルを付け完成したと喜んでホーンを押す。鳴らない(テスト時はOK)。
泣き泣き再分解 結果はボンボンとグリルをはめた時にグリル取付穴にアース線が絡んで切断していました。やっと完成。よかった。

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