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結局自分が気にくわないのを叩きたいだけ

フェミニストの敵は誰なのか

どうにもフェミニストという類の人たちが好きではない。自分の気に入らないものだけをあげつらって叩いているようにしか見えない。
若い女性に漫画を通じて健康問題への自覚を持ってもらおうと、東京都がウェブ企画「TOKYO #女子けんこう部」を始めた。

ネット上では好意的な声も多いなか、「健康」を平仮名で表記したネーミングなどに対しては、「バカにしてんのか」といった意見も一部で出ている。
(中略)
「小学生向けかと思った」「バカにしてんのか」「『女性は無知』を前提にするな」といった声が相次いだのだ。また、「いかにも男性主体の職場で作られた女性向けの企画」「むしろ、男性に向けて啓蒙して」「じゃあ、男子けんこう部も作ってくださーい」などの指摘も出ていた。

J-Castニュース

結果として健康推進課の課長は女性だったんだけれども。

擁護するならば、デザインの世界には「字面」という言葉があり、文字から受ける印象を考える場面が多々存在する。
私がライティングする時は「~して下さい」とは書かず「~してください」と書くようにしている。なぜなら字面が固いから。
デザイナーやライターはその文字から受ける印象も含めて文字を書いているわけだが、その一つひとつにまで噛みつかれたらたまったもんじゃない。


なんでこういう話になったのかと言えば、自分が気にくわない表現・出来事があれば叩いてもいいと思っているからに他ならない。
それも男女平等参画というものを盾にして、優位な立場から手出しできない人たち・箇所を瞬間湯沸かし的に沸いた頭で即レスしている。いわゆる「顔真っ赤」というやつだ。

森元総理の女性蔑視発言はさすがに擁護できないとしても、自分が鼻につくところは派手に燃やして跡形も残らずやっつける。匿名の怖いところだ。
少し前だとF1のグリッドガールだったり、最近だったら「お母さん食堂」だったり、まーとにかく自分たちが気に食わないったら徹底的に潰す。

これって誰が得をしているのか?

自分たちが正義だと思っているどうでもいいことを声高に叫んで「是正」した先に待っているのは没落以外の何物でもない。

ダイバーシティ性が未来を広げていくはずなのに、それを認めないのは数ある未来への道がどんどんなくなっていくということ。効果的に作用する時に手段を打たなかった日本が没落に向かって一直線に突き進んでいるのと同じだ。将来を想像せずただただ未来を潰すだけ。
騒いだ本人の溜飲が下がったというマウンティングの優越感のみ存在するだけで、建設的なメリットは誰にも何一つとしてない。馬鹿げてる。

そうやって育ったから、「遊郭編はやめてくれ」とか言うだけの輩が出てくる。
子どもに観せないという選択肢だって存在するし、私なら上手いことオブラートに包んで遊郭を説明すると思う。遅かれ早かれ知る単語だ。自分で扱いきれない事柄が出てきたら、すぐにその責任を他者に求めたがる。そこは自分で折り合いをつけるべきところだろう。

ガソリンの値段あがったつって、自分で扱いきれないから「ガソリン高いから家計苦しいです!」とかつぶやいたところで値段がガクンと下がるわけじゃあるめーよ。ガソリンが必要なら他をちょっと工面するとかそういう知恵はあるクセ、与えらえれるコンテンツに対しては工面する知恵がない。頭は生きてるうちに使うもんだ。

ただこのダイバーシティも扱いを間違えればBLM運動の果てに、ハイブランドファッションの宣材写真がアレばっかりになったように、見ていて心地よいと感じる人がどれだけいるのかという問題にもつながる。
短期的に売り上げが伸びたとしても、長期的に見た時に「あれ、なんであんなアレな人が着てる服買わなきゃなんないの?」と夢から覚める層は一定数いるだろう。その時にハイブランドがどう対応するかは注目しておきたい。

ちなみに海外で歯並び矯正はそこそこお金を持っているという証左であり、治さないのは「そういう家庭」という扱いになるらしい。なんだよこのハイブランドはpovo向けって言ってるようなものじゃないか。

ダブルスタンダードと左曲がり

このように色々な表現があって、色々な考えを持った人たちのどれかに刺されば広告は当たり。人づきあいにしても、100人が100人その人を好きかと言われれば、好きではない人もいるわけで、テレビ番組と同様に万人に受ける広告を作ることなど不可能でしかない。

その多様性を受け入れずに、自分が気に入らないからと叩いて潰すことは、歪んだ社会を生み出すことに他ならず、やがてその軋轢が爆発する時がくるのではないかと思う。

だって見ていておかしいでしょう、「コンソメのCMで親父はどこにもいない」とか、「女性専用車両があって男性専用車両がない」とか、「女を売り物にしてピアノ弾いたり料理したりガンプラ作ってるYoutuberはなぜか炎上しない」とか、自分たちの都合のいいところだけ何も言わない事例を挙げはじめたら枚挙に暇がない。

特にYoutuberは何も炎上しないクセ、風俗やAV関係の人たちは叩かれているのを見聞きするけど、なにがダメでなにが良いのか線引きが曖昧過ぎる。片や下半身に絡んでいて、片や下半身に絡んでいないという線引きならば、「女」を利用しているという点においてどういう見解なのかお聞かせいただきたいところ。

こういうダブルスタンダードが一番嫌い。左曲がりの人たちと一緒じゃないか。発言するたびにブーメランで刺さってくる。だからこの手の人たちは受け入れられない。

ごく少数の声の大きな人が騒いでいるだけと見る向きもあるけど、それにしては前述した通り日本の未来がグチャグチャになる一方で被害が甚大だ。
自分の肩にかかる火の粉を振り払うために権利を行使するならいざ知らず、権利を行使するために敵を見つけ、マウンティングを取って悦に入るのはいただけない。

あからさまに男女問わず性を建前にした蔑視に対して権利を行使するのは結構、ただ代わりにこうして欲しいという代替案を出さずにヒステリックに叩くのはナンセンスの塊だ。これも左曲がりの人たちと一緒。

お母さん食堂がダメとかただの言葉狩りだ。じゃあ「お父さん食堂」ならいいのか、母子家庭に対するケアは? 父子家庭に対するケアは? 恐らく会議では、言葉から受けるイメージや温かさ、思い出が詰まった単語として出てきたに過ぎないのに、難癖つけて叩くのはただ単に気色悪い。

高校生達は、お母さん食堂という名前には「お母さん=料理・家事」というイメージがあり、こうした商品名が無意識の偏見を生み出してしまう

現代ビジネス


とは言うが、例に挙げたコンソメのCMで、出てくる子どもの思い出の味は「料理・家事」というイメージなのか?
大人から焚きつけられた女子高校生がやってるから質が悪い。コンソメOK、お母さん食堂NG。アホかと。大人の悪知恵に利用されるな。考えろ、君たちが生きる将来がどうなるのかを。

F1のグリッドガールにしろ、モデルさんにしろ、ミスコンでNo.1を取って局アナへの片道切符を手にしたい女子大生にしろ、並々ならぬ努力を重ねて美を追求して掴んだポジションを、そこまでの努力をせずにただ騒ぐだけの人たちに引きずり降ろされる。

女の敵は女とはよく言うが、果たしてフェミニストの方々はこうして解雇された女性のサポートを手厚くしておられるんでしょうかね? 当然やっておられますよね。女性の地位向上を謳ってクビにしたのですから。

【追記】
で、これにだんまりですか。都合がよろしいですね、フェミニズムというのは。


こんな人たちが自分の都合だけで騒いでる。
そら担当課長が女性だとか調べもしないわけだ。この界隈の人たちは、その程度の知能ということになってしまうぞ。

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