誰も得しないのはやめたらええ
どうやってバレンタインにチョコレートを贈る文化が根付いたのか、そもそもそこを考えたことがない人なのかなと思う。近年では、GODIVAが「義理チョコをやめよう」などという広告を打ち出すなど、従来のバレンタインを見直そうという動きが徐々に社会に広がっている。テレビ朝日アナウンサーの弘中綾香さんも、その考えに共感する1人だ。「義理チョコは廃止でいい」という彼女に話を聞いた。
チョコを送るという文化は日本だけのようだけど、菓子メーカーがチョコを売りたいから始めたのがそもそもの話。
初詣なんて文化がなかったのに、需要が落ち込む正月に儲けようと鉄道会社が言い出したのと根本は一緒。
もっと言えば冬が旬のうなぎを、美味しくなくなる夏に食べてもらうようにとでてきた丑の日だって同じだ。こっちは日本で初めての広告とかいう箔がついてるけれども。
バレンタインにチョコをという話が出てきたのは昭和30年代。戦争の記憶がそこそこあり、朝鮮戦争でウハウハした高度経済成長前夜のあたりだ。
ここいらあたりで刷り込みされた層は、高度経済成長に伴ってどんどん物を消費し(電通の物を消費させろなんて言葉もあるけど)、日々に変化をもたらすこうしたイベントごとを重宝したに違いない。
でもね、バブル弾けて氷河期生み出して、そこを放置したまま30年近く経って日本はガタガタになった。特に21世紀なってすぐに組閣された内閣にボロボロにされた。
そこに経済立て直しとかでもぐりこんだ輩が、いまだにのさばってて淡路島を牛耳ってるのは気に食わない。ザ・日本、ザ・利権、って感じだ。
お金を使うべきところに配分している
その煽りを食った今の若者の「金ばなれ」は叫ばれて久しく、そうした当たり前に行われてきたイベントごとにさけるお金がなくなってきた。 だからもっと気軽に消費してもらおうと、菓子メーカーは何年か前から「友チョコ」とかわけのわからんことを言いだしてる。バレンタインじゃなくてよくね?
もっとゲスく言えばシュリンクフレーションだってそうだし、セブンイレブンの詐欺だってそう、企業が儲けよう=消費者を騙そうという魂胆は、巡り巡って企業に返ってくる。
人は消費をしなくなり、企業はそれをリカバリーしようとしてもっと詐欺行為を行い、より消費しなくなる負のスパイラルが発生するだろう。
唐揚げの値段が3割増しくらいになって、ずいぶんと小粒になったけど、それでもセブンイレブンよりセイコマの方が商売に対して真摯に向き合っているとは思うよ。どんどんPB商品の値段上がっていってるけれども。
人の心の在り様も含めて、誰にもメリットのない義理チョコとかはやめたらいい。別に要求していないし。やりたい人はやればいいし、やりたくない人はやらなくていい。
あのね、義理チョコもらうのも迷惑なんだよ、お返しだっつってもらったものより少々お高いものを返したりとか、正月のお年玉じゃないんだから行って来いでこっちが損するなら義理チョコ拒否したいくらいだ。
カカオはガーナで採れている
加えて言うとチョコレート消費拡大に伴い、ガーナのカカオ農園の児童労働問題も気にしたいところ。ガーナは政情安定しているらしいから、チョコレート消費がなくなってカカオ農園で働く子どもが即少年兵になるとは考えにくいが、得られる賃金がなくなれば別な問題が発生するだろう。
フェアトレードとかいうまやかしの言葉もあるけれど、結局は第三世界の国々を先進国が搾取しているに過ぎない。
他国の問題に世界の裏っ側からあれこれ叫んだところで、事態がどう好転するのかは分からないけど、少なくとも義理チョコなどと言ってくだらない文化を女性に押し付けるのであれば、そのお金をJICAあたりに寄付していただくのが正しいお金の使い方ではなかろうか。
あ、「学校を建てましょう」とか言ってるだけの団体はダメね、建ててお終いだから。学校建てて人材育成含めて運用できるところまで持って行ける団体に寄付するのが望ましい。間違っても日本ユニセフには寄付しないように。Not アグネス、Yes 徹子。
コメントする
※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。