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ポーランド旅行記 02日目 ~ワルシャワ-サスキ公園 / 2月28日(火)

  • 旅行

あんだけ飛行機で寝たクセ、旅の疲れがあったのか昼ぐらいにモソモソ起床。
カーテンを開けて外の様子を見てみる。
夜の街しか知らない当方としては、初めて見る昼のワルシャワになる。

うーん、第一印象は「極めて社会主義的な街並みだなぁ」。
遠くにマックの赤と黄色の看板が見えるけれども、モノトーンでコンクリな建物は
この国がその昔社会主義国だったことを強烈に意識させる。
つーても通りの裏の方を見ているから、実際の繁華街とかは全然印象違うんだけどね。

そして気温計はマイナス10度。寒い寒いとは聞いていたがそうでもないような。
いや十分寒いんですけどね。

ちなみにお世話になったマンションはその昔ゲットーがあった場所で、
今でもゲットーのあった場所に住むと具合が悪くなる人がいるらしい。
そういう心霊的なものって日本だけかと思ってたのに、海外でもあるんだねぇ。。。

さて市内観光でもするかということで、本日はサスキ公園へと行くことにした。
恐らく真っ先に観光するのであれば旧市街と呼ばれる、
昔ながらの建物が並んだ地区に行くのだろうが、なんでか当方はサスキ公園に行きたかった。

なんでかってーと、サスキ公園には無名戦士の墓というものがあり、衛兵が守っているらしい。
で、その衛兵は毎時になると交代するわけで、その交代する瞬間が見たいと
地球の歩き方を日本にいる時からwktkしながら思っていたのだ。
故に旧市街とかはすっとばしてサスキ公園へと行くことにしたのだ。

とは言っても、同じワルシャワ市内とはいえ広いことに変わりはなく-
つーてもお世話になった家はヤナ・パヴワ2世通りに面していたので、
そこからサスキ公園まで遠いというほど遠くもないのだが、今後のことも考えて、
まずはトラム(正確にはトランヴァイと言う)のチケットを買い求めることにした。

ちなみにヤナ・パヴワ(Jana Pawla ←lには右上から左下に向かって斜めの線が入る)を
英語的に言うと「ヨハネ・パウロ」。
先のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世はポーランド人だったわけで、そこから取った名前らしい。

そしてトラムというのは簡単に言ってしまえば市電。
札幌にしろ、パルコの所から走っている路面電車があるが、
そういった路面電車が市内を縦横無尽に走っており、基本的にはこのトラムとバスが
ワルシャワ市民の足になっているそう。

チケット自体はトラム内でも買えるものの、追加料金がチャージされるため、
街中のあちこちに立っているキオスクで購入するのがベター。

旧市街のキオスク。「Ruch(ルフ)」と呼ばれる。
店舗の大きさや形は様々なれど、看板の緑と黄色の文字を見ればすぐにキオスクと分かる。
たまに「ルフ」とビールの銘柄の一つ「レフ(Lech)」を混同していたのは内緒です。

キオスクというと日本人は駅構内のKioskを想像しがちだが、
向こうのキオスクはそれ以上に品揃えが豊富で、言うなれば向こうのコンビニと考えてもいい。
コンビニという概念が存在しないから、代わりに存在しているのがキオスクという感じ。
故にトラム&バスのチケットに始まり、日用雑貨、食料等、大体のものは揃っていたりする。

ただ日本のコンビニと違うのは、個人商店的な考えがあるので、
どこもかしこも土曜日は午後3時まで、日曜は閉まってるなどということが往々にしてある模様。
閉まっててもスーパーとかはあるから、そこで物は買えるんだけどね。

そんなキオスクでトラム&バスのチケットを買っていただく。
まだ両替してないのでお金ないんす。。。
チケットは一週間券を2枚。他にも3日券とか1ヵ月券とかある模様。
ま、二週間あれば大丈夫でしょうということで二週間分買っていただき、いざおでかけ。

の前に、日本にいる感覚というのは捨てきれないもので、
いつも持って歩いているショルダーバッグを腰のあたりに掛けていたら、
友達から前に掛けるように直される。すわっ、やっぱりスリとか多いんだなぁと実感。

そんな感慨を抱きつつトラムへ乗車、まずは自分で改札。
地球の歩き方によるとトラム&バスに乗ったらチケットは自分で改札しないとダメらしく、
チケットを持っていたとしても、未改札の場合は検札官に無賃乗車扱いで罰金取られるという。
なんでも検札が頻繁に行われていて、それが月始めに多いらしい。
幸いにしてポーランド滞在中に検札している場面に遭遇することはなかったが、
異国の地で罰金取られるという伝説を作りたくもないのでとっとと改札。

んー、乗り心地というのはさして日本と変わりはないものの、
シャルル・ド・ゴールの駐機場まで運んでくれるバスにしろ、このトラムにしろ運転が荒い気がする。
結局は運転している人次第なのだろうけど、荒っぽい感じがするなぁ、ブレーキが急だとか。
故に結構しっかりめに手すりに捕まったり。

友達とぼそぼそ話をしながら、通り過ぎる街並みを見ていると、
「Sex Shop」の看板がちらほら目立つ。なんれすか?行けってことですか?
話を聞くと単なるアダルトショップらしい。なーんだ。
いやカトリックの国だからありえないとは思ってますけどね。
つーか、あちこちにそういう人が立ってたりするらしいですけどね。
夜は怖いから基本的に外出はしなかったから、見なかったけど。

実際、駐車してある車のワイパーにはエロで溢れたチラシが
これでもかってくらいに挟まってることを考えると、
カトリックの戒律なんてお題目なんじゃねぇのかななんてチラリと思ったり。

でもねぇ、ポーランドの若女子はことごとく綺麗・美人
外れがないと言っても過言じゃないくらい。
食べ物とか基本的に肉であって、量も多いのがデフォルトなんだけど、
若い人はそういうのをあまり食べなかったりして美を保っているらしい。
ホントね、間違えてもいいすわ

ただ年食ってる人を見るとどこでなにを間違えたの?と思ったり。
なんかねぇ、有りえない状況になってんすわ。
若い人とおばちゃんが並んでトラムとか待ってるのを見ると、
もにょもにょした感情が湧き出てきたり。嗚呼不思議。若い時はなぁ。。。

もう一つ目に付いたのがケバブの店。ルフと同じくらいあちこちにあったりする。
ケバブというとトルコのイメージしかないんだが、何故?
家主さんのblogでもあっちこっちでケバブを食ってる描写がある故、
恐らくヨーロッパ各地に根付いている食文化なのだなと日本に帰って来てから感じたり。

それはそれとして、なんでこんなにもケバブの店があるのかというと、単純に安いから。
マックとかでセット物を頼むよりも半額くらいの値段で腹いっぱいのケバブとドリンクが飲めるんだなぁ。
いずれ食っちゃるぞと思いつつ、シフェントクシスカ通りの停留所でトラムを降りる。

ここにサスキ公園があるかというとさにあらず。
まずは両替所ーカントル(Kantor)で換金するためにここで降りたわけだ。

写真の背後にあるビルに両替所が入っているので早速換金するのだが、
なんぞ日本円を直接扱えるカントルは、ある程度の数はあるものの、レートがそーんなによくないらしい。
カントルも個人商店みたいなもんであり、その店その店で偉くレートが違うから困り者。
店の前にレートの看板や電光掲示板が出ているから、それを見て判断することはできるけど、
日本円はポーランドにおいてはマイナー通貨故に不利だ。
友達も基本的にはレートのいいドルで換金しているとのこと。

つーてもYenしか手持ちのない当方にはどうすることもできないので、
現地通貨であるズウォティ(Zloty ←これもlに線が入る)へと換金。
ポーランドはEUに加盟しているものの、2004年5月に加盟したばかりなので、
まだ通貨はユーロではなかったりする。将来的にユーロになるだろうけどね。

で、両替した5ズオ硬貨。

後日撮ったお金色々。

中には補助通貨のグロッシュも入ってますな。補助通貨っつーのはドルに対するセントみたいなもの。

へーこれが現地通貨かーと感慨に耽ってみたり。
見慣れない硬貨とかお札というのは面白いなぁ。ゲーセンのメダルっぽいの(w
それでも日本の硬貨と違って、金と銀の二色使ってたりするから、そこそこ金かかってんのかなぁとか。
面白いなぁ海外て。

両替も済んだし、いざサスキ公園と行きたいところだが、その前に電話をゲッツ。
友達の職場の方が使ってないプリペイドケータイがあるとのことで、それを受領しに職場へ。
なにかと友達と連絡取れないと困る場面も出てくるだろうし、
なにかあった時のためにと手を回してくれたらしい。ああありがたいことで。。。

成田出る時にDocomoのおねーちゃんが「海外でもケータイが使えます!」とかって
必死にDocomoのなんちゃらプランをオススメしてたけどなぁ、入らなくてよかった。
あ、キャリアがauな当方には無関係ですか?そうですか。

んでそのまま職場の裏手にあるレストランでちょっと遅めの昼ご飯。
店の奥に座ったのが悪かったのか、はたまた東洋人二人連れだったのが悪かったのかは知らぬが、
注文取りを待っても全然来ないということはあったものの、なんとかランチメニューを無事に注文。

いただきまーすの前に、

本日のビール:クルレフスキェ

んめぇ~。昼から飲むのはまた最高ですな!
これ書いてる今日と言うのは来週健康診断故に今から酒断ちしているので、
すげぇ飲みたくなってきてるんですけど。

ぐびぐび飲んでいるとまずはスープの登場。

ランチメニューの文字すら読めないので、なんのスープだかも不明。

ポーランドはスープが割と飲まれていて、
有名なのはジュレックというライ麦を発酵させた酸味のあるものや
モツの入ったフラキなどがあったりする。

んまんま言いながらスープ飲んでいるとメインが登場。

当方:鶏肉のなんちゃら

友達:パスタのチーズなんちゃら

・・・当方の記憶のなさには脱帽だな('A`)

それでも

ああ当然キューリは残すさ

最後にシナモンの効いたアポーパイをいただいて、

ごちそうさま。ムフー、朕は満足である。

腹も満たしたし、いよいよ以ってサスキ公園へ。
文化科学宮殿を横目に見つつ、

ちょいと遠回りをして、

サスキ公園へ到着。
気温はチラリと書いた通りマイナス10度。
寒いんだけれども、ワルシャワっ子は太陽の光を浴びるのが好きらしく、
日本に比べて刺すように寒いこんな冬の日でも、みな公園へ出かけたりしている。
人間がかように太陽好きであれば当然として動物も一緒であり、
なぜか行った時には、

一面の鴨、

鴨、

鴨。
なんでこんなにおるの?

友達の話だとどうやら池が凍っているから、こっちで日向ぼっこをしているのではいかとのこと。
へー。
とは言えネタの一つだからとバシバシ鴨写真を撮っていたら、
東洋人二人連れというのが向こうにしては珍しいらしく、しかもなんでか鴨写真を撮っているということで、
恐らく現地テレビ局のニュース素材として撮影されてみたり。なんだこれ?

変にもにょった気持ちを抑えつつ、目的であるピウスツキ元帥広場へと向かう。
この時はちょうど公園の西端にいたのだが、ピウスツキ元帥広場は東端にある。
てくてく歩いて向かうのだが、広いなぁ~、この公園。移動するだけで結構な時間がかかったりする。
今回は行かなかったものの、この公園よりデカイ、ワジェンキ公園というのが南の方にあったりする。
どんだけ広い公園作っとんねんポーランド。

公園もでかいと思ったら、広場も相当でかいものであり、

見ろ、人がゴミのようだ。

なんつーバカ広いというか。。。
で、この広場の奥に、

無名戦士の墓があるのだ。

この後、当方の写真を友達に撮ってもらったりしてたのだが、
なんでかポーランドの年配の方に話し掛けられることしきり。現地語で
めちゃくちゃモンゴロイドの顔に向かってポーランド語で話し掛けますか。
友達が受け答えしてたけど、なんつーのか人懐っこいですなぁ。やっぱし珍しいのかな。

などということをやってると時刻はちょうど午後3時付近。
向こうから、

ザッザッザッ

ザッザッザッ

キターーー!

これが見たかったんですわー。
極めて社会主義的な感じのするこの儀式。
いやイギリスにもこんなのあった気がするけどさ。おーすげー、一糸乱れぬ行進。

衛兵の交代が終了し、帰っていく兵隊たち。さよーならー。

恐らく防寒対策は万全にしているのだろうけれど、
この寒さの中で1時間も墓守をするのは大変だろうなぁ。
これがお仕事なのだからしょうがないちゃーしょうがないのだけれど。
とりあえず当方の見たかったものは見れたし満足満足。

その後は3月9日に行われるオペラを観るべく、チケットをゲッツしに国立オペラ劇場へと向かう。

こちらはオペラ劇場の裏口。
サスキ公園に隣接しているものの、表口はこの裏っ側にあたる。
故に裏っ側-表口へと周り、チケットをゲッツ。ムフー、チャイコフスキーの「DAMA PIKOWA」。
ポーランド滞在中にやってるオペラの中で、好きな作曲者を選ぶと自動的にこれになったのだが、
果たしてどんな内容なのか。。。
個人的にはオペラだし、なんとなくストーリーとか分かんじゃねぇ?とかタカをくくりつつ帰宅の途へ。

まっすぐ帰る前にアルカディアという、言わばArio札幌やイオンタウンみたいな
バカでっかいショッピングモールへと晩御飯含めての買い物に寄ってみる。

後日夜に撮影したアルカディア正面玄関。暗いな。

中には日本から撤退したカルフールが入っているのでそこでぼそぼそと買い物。
詳しくご覧になりたい方はこちらの方のblogでどうぞ。
当方は撮影したら怒られるから撮らなかったんで。

カルチャーショックだったのは、精算する時のこと。
日本だと
 1.カゴをレジに置く
 2.店員はカゴに入っている物をスキャンして、向こうのカゴへ入れる
 3.精算
 4.向こうにある台で買った物を袋に詰める
というプロセスなのだが、
向こうは
 1.カゴから入っている物をちんまいベルトコンベアへ全て並べる
 2.店員はベルトコンベアを足のスイッチで操作し、手元に引き寄せてバーコードスキャン→向こうへ放置
 3.客は品物をその場で袋に詰める
 4.精算
というプロセス。
これね、やってみないと分からないんだけど、袋詰めと会計が一緒になるからえれぇテンパる。
慣れないと中々難しいルールだなぁと思う。

ちなみにベルトコンベアに品物を全部乗せるのだが、それだと他人の品物と区分けがつかなくなるため、
ここまでが私の買った物ですよという仕切り板を立てる仕組みになっている。
国も変わればルールも変わるんだねぇ。
個人的には日本式のルールが合理的な気がするんだけど。荷物多いとしまうの大変だし。

ついでにカルチャーショックだったのは、会計済む前の商品を飲み食いしちゃってんの
聞いた話、イギリスだと食いきったスニッカーズの袋だけを会計に通したとか話もあったり。
ああそうか、それでカルフールのお菓子売り場の、商品の裏の方に殻になった袋が転がってたりすんのね。。
食うなよ

日本じゃまず見られない光景にショックを受けつつ、今度こそ帰宅。
晩御飯は手羽先のチューリップが食いたかったのでそのように料理料理。
それを肴にピルスナー・ウルケルをグビグビと。

と、そう言えば友達は三角のおにぎりが握れねぇという疑惑があったなと思い出してみたり。
よし、ちょいと三角おにぎり勝負する?という流れになり、
ツナマヨと、お土産で日本から持って来たたらこを具にしてにぎにぎ開始。

結果-

左半分:当方、右半分:友達

負けました

         おにぎりワッショイ!!
     \\  おにぎりワッショイ!! //
 +   + \\ おにぎりワッショイ!!/+
                            +
.   +   /■\  /■\  /■\  +
      ( ´∀`∩(´∀`∩) ( ´ー`)
 +  (( (つ   ノ(つ  丿 (つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ ( ヽノ   ) ) )
       (_)し'  し(_)  (_)_)

と騒ぐ友達。あまりに悔しくてそのまま不貞寝の当方。おにぎり。。。。

Comments [5]

No.1

おにぎり・・(爆)
まさかポーでおにぎりワッショイとは。

いいね、旅行は。
旅行記読むと行きたくなるね。
でも海外に友達いないからなぁ・・。
蝦夷地は何人かいますが。

No.2

あ?わだす?

No.3

買い物の清算~清算前の飲み食いの話がそんなにカルチャーショックだったとは。
そうえいばスウェーデンのスーパーではもう一つ捻った清算の仕方になっておりました。

そんな訳で、ただいま帰ってきたよ!旅行日記書くよ!

…寝てからね。

No.4

しかもいっちゃん上のオニギリ、何か具が片寄ってませんか!

ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ

No.5

すうぇーでんでん。
いいなぁ。すえーでん。あ、日記読みましたよ。
氷の城行ってみてぇえええええ!!!111
でも日本から行くときっとえらい金額になる悪寒。。
交通費含めて50万くらいみてないと楽しめないかもね。。。

おにぎり。。。orz

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