こっからの続きね。
飛行機に揺られること1時間ちょっと。9:15に成田第二ターミナル着。
元来であればワルシャワまで手荷物を途中の空港で預け直すということが不要なのだが、
いかんせん時間ギリギリで千歳でチェックインしたために成田で預け直すハメに。
ターンテーブルで荷物を受け取り、今回はエールフランスでのフライトなので
シャトルバスで第一ターミナルへと移動。
荷物を抱えてヒーヒー言いながら歩いてふと、
成田を歩く日本人がすべからく春の装いをしていることにちょっと驚愕。
一人真冬の格好してんの当方だけじゃねぇの?とうすら寒くなる。
けっ、お前らはそんな薄着でふらふら歩ける国に行くかも知れねぇが、
こちとら寒くてたまんねぇ国に行くんだよ!というわけのわからぬ気概で無理やり不安神経症を押し込める。
そうです、当方不安神経症&強迫神経症なんです。
なんか成田の搭乗手続きしたりするこんなところ、
一人で歩くのチョー怖ぇえええぇぇEEEE!
でも手荷物が邪魔なことに変わりはないのでとっとと搭乗手続&手荷物預けをしてみたりする。
が、当然の如く国内線しか利用したことがなく、かつこんなデカい手続きカウンターなんか知らねぇので、
ちょっとキョドっていると案内のにーちゃんに「どちらまでですか?」と声をかけられる。
チケットを見せて航空会社がエールフランスであることを確認すると、
「ここ(整列用の柵)を突き当たって一番右の柵に並んでください。一番右です」としつこく念を押される。
そんなにキョドってたか?
とは言ってもオフシーズンの月曜日に客が並んでいることもなく、すんなりと搭乗手続き。
千歳からの便もそうだったのだが、当方が所持しているのは本チャンのチケットではなく、
「準チケット」のようなもの。いわば本チケットへの引換券みたいなものですな。
チケット代行業者が送ってきたものが手元にあるわけだ。
それをカウンターのおねーちゃんに見せる。
「えーと、ワルシャワまでですね?」
「はい、そうです」
「パスポート拝見させていただいてよろしいですか?」
「どうぞ」
「ポーランド入国するのにビザは必要ありま・・・せんよね?」
「ええ」
「念のため確認します」とか言われて口から心臓飛び出そうになる。
おいおい、ここまで来てやっぱりビザ必要でしたとか言われてもシャレならんぜよ、
こちとらビザなくても行けるのを確認してんだよぉおおぉぉ不安にさせんなよっぉおぉおあとか思う。
結果、「大丈夫ですね」と返事をもらって胸を撫で下ろす。
その後荷物を預け、機内に入ったら全部英語?とか聞いてみる。
しかし今日本へ離発着する便には日本人のアテンダントがついており、
例え外人であっても日本語はある程度通じるとか言われて時代の流れを感じてみる。
フランス語だけとか言われたらシャレならんぜよ。
そんなやりとりをしつつ、
無事にチケットゲット。ただし搭乗手続きしているのはシャルル・ド・ゴールまで。
シャルル・ド・ゴールに着いたら、
自分でオケンチェ(ワルシャワの空港)までの搭乗手続きをせねばならぬ恐怖がっ。 ←この時はまだそれに気づいてない
さて手続き済んで11時。飛行機出るのが12:50なのでまだ2時間近く待たなければならぬ。
どーすっかなーと思いつつ、とりあえずネタ用にICレコーダーを回してみる。それでも11:30。
メシ食うのは簡単なれど、それでも時間余るよなーと黙考していると、
ふと「髪の毛切っちゃえよ」と悪魔が耳元で囁く。
日曜に散髪できずにいて、一応出かける前に成田に理髪店&美容院が入っているのは調べていたのだ。
髪の毛ボサボサで海外に行くのもなー、でも腕の質も分からぬ床屋で髪切るのもなー。。。
とややしばらく葛藤していたのだが、
「とりあえず日本語が通じるところで一発切っておかないと、二週間伸びっぱなしになるだろ」と考え至り、
第一ターミナル二階奥にある床屋へ入ってみる。
事前に値段が高いというのは分かっていたが、入ってみると3,800円とか書いてる。
なんだ、そーでもないじゃんとか思って頼んでコートを預けると、なんと3,800円は散髪だけ。
どこの世界に散髪だけして出て行く客いるんだよ、ふつーシャンプーとか顔剃ったりすんだろ!
とは思うも、それらフルコースでやると5,000円くらいいっちゃう、かなりボッタクリ商売。
客の足元見てるよなー、こんなとこで髪切るなんて相当切羽詰ってる人だからな。
しかしながらここで「やっぱやめます」とか言えるほどあつかましくもないし、
さりとて髪の毛をなんとかしたいのは正直なところであるので、プラス洗髪で散髪開始!
こちらがこうしたいという意向を伝えてチョキチョキチョキチョキ・・・
はいできあがり!なんじゃごりゃあああああksだg;ぁ;ふじこだ;lkら!!!!!
びっくりした、これで4,000円超えんのかよ!ボッタクリにもほどがある。
調べれば分かるだろうけれどあえて店の名前は伏せるが、下手杉。
これならまだワルシャワで友達(通訳とも読む)連れて床屋行った方がへたくそでもネタになるし、
まだ面白いんだが、日本語通じるところでこの有様はありえないと思った。
教訓:髪切るならやっぱり行きつけ
散々な髪型をワックスで誤魔化し、腹も減ったところでなにか食べようかとフードコートをうろうろ。
あー当然のことながらどこもかしこも高いわけなんですが、なんつーのか、
いまいちこれが食べたいなーというものが見つからない。
どーすっかなーと考えあぐねた挙句、結局マックにたどり着いてしまうこの懐の狭さ。
「いらっしゃいませ店内でお召し上がりですか?」と
ベッキーの体重+15kgにしたようなハーフのバイトねーちゃん。
「はい」と堂々と答え、えびぷりバーガーセットを頼む。
ま、期間限定の時にも食ってなかったしちょうどいいかと思っていた矢先、
イートインだっつってんのにテイクアウトの袋に商品詰め始めるデヴベッキー。白痴か?
いやまぁ、別に店内狭くて、店前にあるロビーっぽいところにある椅子でみんな食ってっからいいけどよ、
あからさまにテイクアウト扱いするのはなんだ。
他の人間みたらふつーにトレイに乗っけて食ってっし。
なんだ、北から出てきた田舎者と馬鹿にしてんのかこのデヴベッキー!
と散々心の中で文句を垂れてすごすごと空いてる席を探す当方。
袋開けて貪りだすも、えびぷりバーガーってビッグマックみたいな箱に入ってんのな。
思えばこれが敗因ちゃ敗因なんだけれども、手が汚れないように食べるじゃないですか。
食べれば食べるほど中の具が奥に押されて、しまいにゃ反対側から出てくるじゃないですか。
見事にえびぷりをぷりっとコートにぷりりんとこぼす田舎者。
隣にいた若女子プゲラとか。ああもう死にたい。
でも田舎者がんばりました。あはん?こぼれたぁ?みたいに余裕の態度でえびをナプキンで掬い上げ、
余裕しゃくしゃくでポテト食ってから出て行ってやりましたよ。
間違ってもちんたら食ってたら、その女子どもが先に出て行かねぇかなとか思ってもいませんでしたがね!
コートの汚れたところを気にしつつゲートの向こうへと進み出国手続きへ。
幸いタルタルっぽいソースだった故、ベージュのコートでは目立たなかった模様。
安心して出国手続きの列に並ぶも、前に並んだ微妙な感じのOLっぽい二人組が
「青山の店がどうたら」とか話をしているのが聞こえて、非常に場違いな所にいるんじゃないかと思い至る。
出国手続き自体は取り立てて大したことはなく、なにも聞かれることなく、
パスポートへ「出国」のスタンプをポーンと。え?こんなん?
意外とたやすく済んだことにびっくりしてみる。
ゲートの向こうはなんつーのか、DUTY FREEの店ばっかり並んでて、
成金趣味でヤな感じだなぁとか思う間もなく、
いつの間にか搭乗時間ギリギリになっており、慌てて飛行機に乗り込む。
幸か不幸か、いやどっちかっつーと簡単に身動きが取れない時点で不幸なんだけれども、
窓側の席へと着席。
初めての国際便で目の前にあるモニターをうはうは言いながら触るも、
ことごとくフランス語。もしくは英語。
毛布かぶって離陸直後にとっとと寝た。
さよなら日本。
しかしながらとっとと寝たものの、離陸して1時間もたたずになんぞガヤガヤし始め、食前酒が登場。
ビールを発注。
ん?食前酒っつった?てことはメシ出てくるの?さっきマック食ったばっかりなんだけど。
出発前にカウンターのねーちゃんに機内食何時に出るか聞いておけばよかった。。。
そら12:50の便だもの、出るだろうさ。
ややしばらくして給仕が始まり、ビーフか鮭か選べたのでBSEもなんのそのビーフを注文。
味的には、んーまーエコノミーっつーこともあるのかそれなり。
どっかのファミレスで1,280円で出てきそうな感じの味でございました。
あ、メシん時は赤ワイン飲んでました。酒漬け。
初めての海外旅行、初めての国際便、当然の如く初めての機内食であるので、
受けられるサービスは受けてやるぞと、勢い込んで飯を食っていたら、
なんぞ隣のお局一歩手前みたいなOLが、どれもこれもほんの一口程度口をつけただけで、
「わたくしにはこんな料理はお口に合いませんことよ」的に食べ終えやがってんの。
ムキー!海外旅行何回も行ってんのか知らねぇけどお高く止まりやがって!
人がむさむさ食ってる時に「オチャ、カフィ、オチャ、カフィ」などと言いながら
食後のお茶とコーヒーを給仕に来たアテンダントには真っ先にカップ出しやがって!
絶対こいつにゃ負けない!貧乏人は貧乏人の意地を見せてやる!
と勢い込んで肉食ってたら、見事にパーカーに肉こぼして汚した('A`)
今日だけで二回もこぼしてやんの。
これのせいか見事に食欲を削がれ、デザートには一切手をつけずにメシ終了。
つうか、ちんたら食ってたらすぐ食器を下げに来たんですわ。早めに食っときゃよかった。
さて食うもの食ったし、あとは寝るだけ。んな日本語のテロップすらない映画見たってしょうがないでしょ。
日よけのバイザーを下ろしてひたすら寝、寝、寝。寝、寝、寝ても寝てもなんで空の上?
ものすげー寝たつもりでいたのに、全然空の上。
しかも地球の日が照っているところを求めるかのように西に進んで飛んでいるから、
時間がたった感覚がなく、全然寝てないかのような感覚を覚える。
暇だ。。。と思いつつ、再度晩御飯代わりの機内食を貪る。
写真撮り忘れたけれど、なんつーのか外国の朝飯?みたいなライトなもの。
聞いた話、外国は昼ガッツリ食って夜は軽い物だそうな。でもワインは飲んだけどね。
とは言え、どこ飛んでるのか皆目検討もつかないのはストレスなわけで、そこんとこを解消するために、
エールフランスでは「Geo Vision」とかいうメニューがモニタに設定されている。
要は今現在の飛行機の状況を事細かに教えてくれるわけですな。
いま飛んでるところと
速度、高度、外気温度と出発地からの距離
残り飛行時間、到着時刻(現地時間)、現地時間と残り飛行距離
てな感じ。英語→フランス語→日本語と表示してくれるので、英語読めない人でも分かりやすいですな。
見た時はドイツ~オランダの辺りを飛んでいた模様。ぉ、フランスもうすぐじゃないですか。
残り時間的にも1時間くらいなので、そろそろ降りる準備をしてみたり。
ややしばらくして着陸態勢に入った飛行機。
シャルル・ド・ゴール近辺をゆっくり旋回しながら高度を落としていったんだが、
その時にふと外を見ると、なんか畑しか見えねぇ。
こんな畑ばっかりのところにシャルル・ド・ゴールってあんの?とか思ってみたり。
どこの国行っても飛行場ってのは田舎に作られるものなのねぇ。。。
などと感慨にふけっているとタッチダウン。
現地時間16:55、日本時間24:55(28日の午前1時とも言う)。
日本から約9,700kmも離れてやんの。
日本時間で夜中の1時っつーても、寝まくったおかげか大して眠くもなく、
駐機した後手荷物を持ってテクテクとトランスファーをしに行く。
2枚目の手ぶれしまくりんぐの写真を見て分かるかはちょと怪しいけど、
黄色い案内看板の「Correspondance」の下に「Transfer(乗り継ぎ)」と書いてある。
「Baggage.Exit(荷物と出口)」と同じ方向に矢印が出ているということは、
要はこの写真の列に並ぶのだなと解釈し、
全員処理され終えるのはいつなんだろう?と思わざるを得ない列に並ぶ。
しかしながら飛行機が着いたのは「2F」と言われるターミナルで、
当方がこれから向かうオケンチェ(ワルシャワ)へは「2B」ターミナルから出発する運びになっている。
言ってしまえば2Fにはなんの用もないのだが、案内看板の矢印に従うならこの列を抜けて、
その先に乗り継ぎのターミナルへ続く廊下があるのだろうと思っていた。
ら、親切な日本人のおばちゃんが一人やってきて、
「乗り継ぎの方いらっしゃいませんかー」とか言っている。
「ワルシャワなんですけど」と言うと
「2Bだからそこの階段下りて、シャトルバス乗ってください」と言われる。
は?階段?とよくよく見ると、人垣の合間に隠れるように階下へ続く階段がある。
んだよ!こんなところに隠すように階段作ってもわかんねぇyp!
とか思いつつ、親切なおばちゃんにありがとうと心で叫んでシャトルバスへ乗車。
つうか後から聞いた話、このおばちゃん、こうやって人を案内する職業らしい。。。
ただの親切なおばちゃんじゃないとは思ってたけどさ。。
ともあれ、この階段を降りた先はガチで日本語なんざ通じない世界なんですよ、奥さん。
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